リサーチ・プログラム『本気の自由研究〜冬休み編』が終了しました!
Education Beyondとして初めてとなる、アドバンス・ラーナーに向けた日本語でのプログラムが、無事終了しました。今回は、プログラムの研究開発を目的としていたため、対象人数は小中学生6名と小規模でしたが、子どもたちや保護者のみなさまからたくさんのフィードバックをいただくことができました。今回の経験を基に、今後のプログラム開発に活かしていきたいと考えています。
今回のプログラムに参加してくれたのは、首都圏のみならず、北海道、奈良、福岡など、全国から集まった6人。応募時に「本気で研究してみたいもの!」を自由記述で提出してもらったところ、その内容は実に様々。惑星や衛星などで使われる探査車のローバーを実際に動くLEGOで作りたい、食材と味の不思議を化学を使って解き明かしたい、数学のコラッツ予想に挑みたい、宇宙のワームホールの謎に迫りたい、など、まさに十人十色でした。
そんな個性豊かな子どもたちと向き合ってくれたのは、現役の大学生や大学院生、研究者の卵たちです。まずは、12月24日に対面で顔合わせをし、それぞれが自由研究のテーマを決めました。それから2週間は、オンラインでやりとりをしながら、子どもたちの「問い」を深めるお手伝いをしました。年が明けた1月8日には改めて全員で日比谷に集まり、最終の発表を行いました。この発表では、子どもたち同士で多くの質問が飛び出し、時間が大幅に超過する嬉しい誤算もありました。
事後アンケートでは、「最初のチューターミーティングを終えた後に子どもが『こんなに話が分かり合えたことなかったわ!』と、満面の笑みで言った瞬間が忘れられません」といった保護者の声が寄せられました。また子ども自身からも「同じような興味を持つ仲間に出会えて最高の冬休みでした」といった声が寄せられ、6名中5名からは「今回のプログラムを通じて知的好奇心を存分に満たすことができた」との評価をいただきました。
ただし、まだまだ改善点もたくさんあります。子どもが興味や関心がある分野とチューターが専門とする分野にギャップがある場合、十分な伴走ができなかったケースもありました。使用したデジタルプラットフォームが、技術的な面などから懸念点もあり、より適切なツールを使えたのではないかとの反省もあります。さらに、チューター側も冬休み返上の取り組みとなり、サステイナビリティについてはより考えるべきことがありそうです。
ただ、子どもたちからの強いニーズがあることは改めて感じることができました。また、彼らが見せてくれた輝くような笑顔は、きっとこれまでには味わうことのできなかった、知的好奇心を満たすことができた!という充足感ではないかと思います。今回の経験を私たちの原動力として、次の展開を検討していきます。改めて、今回のリサーチを無償で提供することを可能にしてくださったサポーターの皆様に心から御礼を申し上げます!
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