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『本気の自由研究〜2023春~』体験談① - Education Beyond - エデュケーションビヨンド

お知らせ

『本気の自由研究〜2023春~』体験談①

time2023.07.03

〇Kさん(新潟在住・小学6年)のお母様に聞きました

発表したテーマ:「効率よく光電効果を起こせるのか」

■参加して良かったこと

一番よかったことは、担当してくれたチューターが息子と同じ目線に立って向き合ってくれたことです。

初回の個別に行われるチューター面談で息子はこんな風に話していました。

「今まで本としか『光電効果(※Kさんの研究テーマ)』について話をしたことがなかったから、初めて動く人間とこのテーマについて話すことができて嬉しいです」

この発言を聞き改めて「そうだったのか」と感じました。

今回のプログラムは「あなたはどんなテーマを深堀りしたいの?」と子ども自身の興味に合わせてくれたので、子どもにとっては無限の可能性があると感じました。

例えば息子も、一か月のプログラムの中で「あれもやりたい。これも興味がある」と色んな寄り道をしました。でもそれも含めてチューターが丁寧に伴走してくれるので、興味の幅を広げてもらうことができたんです。

正直最初は、一か月も集中力が続くか心配でした。ただ、チューターの対応が非常に手厚かったんです。個別の面談は毎週、さらにグループ面談もあるのですが、次の期日までに具体的に調べてくることを提案してれくれたり、実験も失敗してもいいからやってみることが大事だよと教えてくれたりしたので、最後の発表にたどり着くことができました。そして、一番驚いたのは、この自由研究に取り組むことと並行して、学校も、そして塾での中学受験の勉強もいつにも増して一生懸命向き合うことができたことです。さぼればいいのに、と母親の私が思ったくらい忙しかったんですが、全てが好循環になりました。

■参加して変わったこと

担当してくれたチューターの大学院での卒業研究を見せてもらったときに、息子は思わず「すごい!大学院での研究ってすごいですね」と伝えました。すると、チューターがこう返してくれたんです。

「君の小学生の今の研究もすごいんだよ。君も立派な研究者だよ」と。

息子はその言葉で「僕も研究者だったら学校の勉強が満足できないのは当たり前だし、でも外にはこうやって、僕の知りたいことを教えてくれる人がいる」と前向きになりました。「小学校生活も学校もあと少しだから思い出を作らなきゃ!」と言い始めたんです。

マンツーマンで「あなたのため」に準備してくれたり、自身が興味関心があることに対して真正面から話をしてくれるチューターとの出会いが、自分らしくいられる居場所があるという安心感に繋がったんだと思います。

Kさんはこんな風に今言っています。「EBは最高だった!もっと社会に広げるべきだ。みんななんらかのアドバンス・ラーナーだから」

メンバー一同、この言葉に感謝するとともに、なんとか広げていけるようにがんばります!

■アドバンス・ラーナーだと思ったエピソード

小学校にあがるとすぐに、授業では物足りない様子でした。また高学年になると、深堀りした質問を空気を読んでしにくくなり、それが辛いというようになりました。さらに、地域で開かれる科学教室などに参加すると、例えば小学5年生対象のものがすでに小学3年生の時には理解していたことであったりと、周りのお子さんと興味の範囲に顕著な違いがあることも見えてきました。

そんな息子のために、私もできるだけ多くの科学のイベントなどを見つけてきては、参加するイベントの主催者に電話して「対象年齢より小さいのだけれども参加していいか」と聞くのが当たり前の日々になりました。そして、我が家の長期休みは「図書館巡り」が定例に。読み物が足りなくなるのが常で、各地の図書館を家族でめぐって1人あたり10冊分をかりてくるんです。家の車が「移動図書館」のようになるんです。

今振り返ると、就学前の4~5歳から図鑑で得た知識などをよく話していて「物知り博士」だね、と言われることが多かったので、その時からすでに息子は周りの子と少し違うと感じていたのかもしれません。

■Kさんからのコメント

Q:プログラムの中で一番楽しかったことは?

最後の発表会かな、みんなが聞いてくれてねー質問してくれてさーよかったことカードもらっ たりしてね、楽しかったな

Q:チューターはどんな風にサポートしてくれましたか? 

光電効果を話せる生身の人間ではじめてだった。研究の進め方を具体的におしえてくれたから、 すーんごい進んだから、ずっとやりたかったことが、とうとう自分もここまでできるんだーと思 った。 (君の研究もすごいよ、て言ってもらって)褒めてもらえてうれしかったし、自分としての、じゃなかった、研究者として自身がつい た。エッヘン! あとさ、パワポの資料なんども何度も添削してくれた。大変だったんだけど、すごくいいもの になって自信がでた。

Q:他の参加者との関りはどうでしたか?

話が通じてとにかくうれしかった。 学校ではさ、本当は教えてあげたいんだけど、お前の話聞くと難しすぎてあたまがくらくらする、 ってサーって人がいなくなる経験をしてから、なるべく難しいといわれるような話は話さないよ うにしていた。 だから、肩身がせまいっていうか、僕の居場所がどこにあるんだろうとか思ってた。アドバンスラーナーだっけ?って少数だと思っていたけど、あんなにたくさん16名もいたなん て驚いた。あと、僕と同じような悩みの人がたくさんいてさ、みんな一緒だったんだーって思っ たし、ぼくもいつか世界中の AL を救う活動をしたくなった。 

Q:今回のプログラムに参加して、何か自分の中で変わったことはありましたか?

学校が楽しいと感じられないときは、また EB 行けばいいやーって思うようになった。僕が動け ば、お願いしたらまた本格的な研究ができそう。 研究ってもんは、大人にならないとできないと思ってたんだよ。だから、中学入る勉強とか、高 校はいる勉強とか、大学はいる勉強をするしかないと思っていたんだよ。だけど、今でも小学生 でもできるんだ、っていうのが、自分の中の大発見で、どんどん研究したくなった。

 Q:参加した感想は? 

楽しかった!行ってよかった! 得意な分野が同じで、なおかつ学年は小さくてもレベルが同じくらいの子がたくさんいたから、 僕にはこういう EB みたいな異年齢でも学びの目的とレベルが同じところが、本来 の自分の居場所だなって思った。

こんなKさんは、将来は、宇宙で使える太陽光パネルを開発して地球に電力を送り、次に万物を水に変える研究 をし、宇宙大規模農業基地をつくって販売し、食糧問題を解決したいのかな? 研究者にもなりたいし、起業もしたい。日本を離れて外国に行きたい。 世界を変える30歳未満の30人に選ばれたい。そうです。

ぜひぜひ、その夢を実現させてください!